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ウニのエサはタケノコ!野菜を使い養殖研究

2020年8月27日 19:20
ウニのエサはタケノコ!野菜を使い養殖研究

濃厚な甘みが口の中でとろける海の高級食材・ウニ。しかし、このウニをめぐり、近年、ある問題が発生しています。それは、ウニが海藻類を食べ尽くすことによって起きる「磯焼け」です。

磯焼けした海のウニは身の入りが悪く、売り物にならないため、駆除する地域もあるといいます。そこで、ウニのピンチを救うべく、全国では養殖の研究が進められているんです。九州大学で使っていたエサは、なんとタケノコ! 確かに食べている様子も確認できます。

九州大学大学院農学研究院 アクアフィールド科学研究室・栗田喜久助教「栄養があって、たくさんとれて、安いって3原則満たせるんでいいんじゃないかなと思ったのがきっかけです」

裏山に伸びていた大量のタケノコが食べられなくなっていたため、養殖に使ってみることを思いついたといいます。磯の味は薄まりますが、甘みとコクのあるウニに仕上がるといいます。

実は、野菜を使った養殖は、他にも進められていて、山口県ではトマトを使った養殖も行われています。さらに、神奈川県で与えていたのはキャベツ。2か月後には身がギッシリと詰まったウニに成長するといいます。

各地で進む野菜を使ったウニの養殖。私たちの食卓に届く日もそう遠くはなさそうです。