政府は２８日、新型コロナウイルス対策本部を開いて、新たな対策パッケージを取りまとめ、安倍首相が夕方、記者会見を開いて説明する予定です。

政府関係者によりますと、新たな対策パッケージはインフルエンザとの同時流行が懸念される冬に向けて、医療機関への支援や検査態勢の拡充、ワクチンの確保などが柱となっています。第２次補正予算の予備費を活用する方針です。

対策本部では、また、ビジネスマンや留学生を念頭に、日本に中長期の在留資格のある、外国人の再入国の緩和についても決定する見通しです。

一方、新型コロナは指定感染症の「２類相当」に位置づけられていますが、無症状や軽症者でも、ホテルなどでの療養ではなく入院させるケースも多く、医療機関を圧迫していると指摘されています。

このため、政府は、新型コロナの位置づけの見直しを含めた検討を行う方針で、安倍首相は会見で、こうした点にも言及する見通しです。

安倍首相は、また、会見で、２週連続で病院で検査を受けるなど、健康不安が指摘されている自らの健康状態についても一定の説明を行うものとみられます。

安倍首相が総理官邸で記者会見に臨むのは６月１８日以来、およそ７０日ぶりとなります。