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日本とどう違う?北朝鮮の暑い夏の過ごし方

2020年8月21日 15:27
日本とどう違う?北朝鮮の暑い夏の過ごし方

知っておきたいデータや情報をひもとく「input」。今回は、ひと味違った視点から北朝鮮の今を分析する“NKウォッチ”、「北朝鮮の夏」について。日本テレビ国際部の小林弘和記者に聞いた。

日本は暑い日が続いていますが、北朝鮮の人々が夏をどのように過ごしているのかを見ていきたいと思います。

――北朝鮮の夏はどのような気候なのですか。

猛暑が続くこともあります。2018年は気温が40度を超えたと、日本でもニュースで取り上げられました。こうした中、平壌で人気だというのがこちらの施設です。

――北朝鮮のプールですか。豪華ですね。

こちらの大型プールは、金正恩委員長の指導で建設された「紋繍遊泳場」という施設です。ウォータースライダーが13も設置され、人気があります。屋内プールもあり、四季を通じて楽しめると北朝鮮のテレビでもたびたび紹介されています。

――泳いでいる方の表情を見ると楽しそうですね。

そうですね。そして、北朝鮮で夏に人気の食べ物というのがこちらです。

北朝鮮の番組「清涼飲料店とかき氷店では冷たくておいしいジュースとかき氷を提供しています」

かき氷なのですが、日本のものとは異なりシャーベット状の氷の上にカットフルーツやドライフルーツなどがのっているのが特徴です。こちらの店には「トマトかき氷」など、日本にはないメニューも含め数十種類を提供。こうしたかき氷を食べて暑い夏を乗りきっているようです。

――想像していたよりも豪華でカラフルですね。

さらにこちらは「夏の服装」という番組です。夏の暑い季節にどんな服装をするべきかを解説しているのですが、このような服も紹介されていました。

北朝鮮の番組「我が国の国旗や国家の紋章をあしらったTシャツが大人気となっています」

北朝鮮の国旗などをあしらった服が次々に紹介され、愛国心を強調する内容になっているのです。

――このあたりは北朝鮮ならではという印象ですね。こうした番組はよく放送されているのですか。

毎年夏になると海水浴やキャンプといった話題がたくさん放送されていますが、実は、今年はその数がかなり少なくなっています。

はっきりした理由は分かっていませんが、北朝鮮ではこのところ、毎日のように新型コロナウイルスと大雨による水害のニュースを放送しています。金正恩委員長が、新型コロナウイルスと自然災害の「2つと戦わなければならない難関に直面している」と強調し、水害の被災地を自ら視察しています。

こうした状況を見ると、今年は楽しい夏の話題は控えて、新型コロナウイルスと水害への対応に集中するということなのかもしれません。

【the SOCIAL inputより】