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日本感染症学会理事長「今、まさに第2波」

2020年8月20日 14:20

新型コロナウイルスの流行状況について、日本感染症学会の舘田一博理事長は19日、学会で、「今、まさに第2波のまっただ中にいる」と述べ、感染拡大への注意を呼びかけました。

19日に始まった日本感染症学会で、学会の理事長で東邦大学の舘田教授が講演し、「日本は、第1波、4月7日の緊急事態宣言ののち、何とかそれを乗り越えることができたが、今まさに、第2波のまっただ中にいるわけです」と述べました。

そして、「感染者数の推移は、全国も東京も、そのピークを越えたかのように見られているが、また再上昇が見られないかどうか非常な注意をもって見ていかなければいけない状況だ」と述べ、警戒を呼び掛けました。

舘田理事長は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員で、厚労省のアドバイザリーボードのメンバーでもあります。

専門家の中でも、現在の流行を「第2波」と呼ぶか「第3波」と呼ぶかなど確定はしておらず、加藤厚生労働大臣は19日、国会で、「初期の中国経由のウイルス症例が生じた時が『第1波』、その後の欧米系のウイルス輸入症例が『第2波』と表現したこともある。必ずしも定義があるわけではない」と答弁しました。

舘田理事長は、日本テレビの取材に対し、「今の流行状況を第2波と呼ぶかどうかにとらわれず、国民が正しい対応をとることが大事だ」と話しています。