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東京都の「重症者」ICU入院患者も報告へ

2020年8月20日 1:39
東京都の「重症者」ICU入院患者も報告へ

新型コロナウイルスの重症者の基準を巡り、東京都と厚労省の間で食い違いがあった問題で、都は厚労省の求めに応じ、20日からは、ICU(=集中治療室)に入っている患者についても報告することにしました。

東京都は、新型コロナの「重症者」について、人工呼吸器か人工肺「ECMO」を装着している患者を「重症者」とし、ICUに入っているという理由だけでは、重症者数には計上していませんでした。

都の担当者は、「病床確保の都合で重症ではない患者がICUに入ったり、コロナは軽症だが、他の持病の治療のためにICUに入るケースもあるため、より実態に即した形で把握していた」と説明しています。

ただ、厚労省は、ICU患者も含めた人数を報告するよう求めていて、基準に食い違いがあったことから、都は20日から、ICU患者も加えて報告することにしました。都の重症者は現在32人ですが、ICU患者も加えると、10人前後増えるということです。

一方で、都の分析会議などでは、引き続き、都独自の基準に基づいた人数を使う方針です。

都は、重症者の独自の定義を4月27日から変更していましたが、正式に公表していませんでした。