アメリカ大統領選挙で野党・民主党候補に内定しているバイデン氏が、黒人女性のハリス上院議員を副大統領候補に選んでから一夜明け、２人はバイデン氏の地元でそろって演説に臨んでいます。

初めての２ショットとなるバイデン氏とハリス氏のイベントは、デラウェア州の会場で始まりました。まずバイデン氏が登場し「ワクワクする日だ。重要な局面を迎えているアメリカにとって素晴らしい日だ」と述べ、「私は正しい人を選んだことに自信がある」と強調しました。

今回、人種差別の問題が争点化する中での黒人女性の起用とあって、「歴史的イベントだ」「ハリス氏を歓迎したい」と、会場には入れないものの、かけつけた市民の姿もありました。

また、これに先立ち、バイデン氏がハリス氏に起用を伝えた際の動画も公開されました。

ハリス氏「お待たせしてすみません」

バイデン氏「いえいえ。私と働く準備はできてる？」

ハリス氏「なんてこと。準備はできています」

動画では、ジャマイカ出身の父とインド出身の母の間に生まれたハリス氏の生い立ちも紹介し、いかに差別と戦ってきたか、その実績をアピールしています。

バイデン氏にとっては、人種差別の問題を軽視する発言を繰り返すトランプ大統領との違いをアピールする狙いもあります。