リモートワークが定着する中でもはんこの文化を守ろうと、ビジネス利用に留まらないユニークなはんこが増えています。３日発売されたのは、多様化する名前に対応したふりがな付きのはんこです。

大阪市の印鑑販売会社「城山博文堂」が発売したのは、ふりがな付きのはんこ。漢字の名前の背景に、ふりがなを透かし彫りすることで名前の漢字と読み方がすぐにわかるのが特徴です。

一見しただけでは読み方がわからない、いわゆる“キラキラネーム”も、正しく読んでもらえるということで、入学祝いや誕生日プレゼントなどでの需要を見込んでいます。

リモートワークを本格的に導入する企業が増える中、「書類にはんこを押すために出勤を余儀なくされる」といった課題が挙げられており、政府と経済界は、不要な書類手続きや押印の廃止を進めています。

「城山博文堂」では、「はんこは日本の文化の１つ。書類のデジタル化が進んでも、なくなることはないはず。押すこと自体が楽しくなるようなはんこがあればもっと魅力を伝えていける」と話しています。