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「金属疲労で部品破断」熊本日航機トラブル

2020年7月30日 10:38
「金属疲労で部品破断」熊本日航機トラブル

2018年、熊本空港近くに飛行機の部品が落下し、病院などの窓ガラスが割れた重大インシデントで、国の運輸安全委員会は、エンジン内の部品が金属疲労によって破断したことが原因とする報告書をまとめました。

2018年5月、熊本県益城町で、熊本空港を離陸した日本航空の旅客機にエンジントラブルが発生し、金属片が落下、病院の窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。ケガ人はいませんでしたが、回収された破片は約400個にのぼり、最も重いもので約70グラムありました。

運輸安全委員会による調査の結果、エンジン内にあるブレードと呼ばれる部品が金属疲労によって破断していたことがわかりました。ブレードの塗料が腐食して亀裂が発生、金属疲労が生じ、破断につながったとみられています。

この重大インシデントを受けて、国内の航空各社は、同じ型のエンジンを使う旅客機のブレードを新しいものに交換したということです。