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長雨で野菜高騰 気になるカビ…梅雨明けは

2020年7月24日 19:21
長雨で野菜高騰 気になるカビ…梅雨明けは

「梅雨明け」はいつになるのでしょうか。今年は全国的に長雨や日照時間が少ない状態が続いています。その打撃を受けているのが「野菜」です。価格の高騰が相次いでいて、食卓にも影響が及んでいます。

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トマトが値上がりしています。今年は都内のスーパーでも例年100円ほどで売っているトマトが2倍に。さらに…

スーパーイズミ・五味衛社長「きゅうりとかは例年に比べたら倍ぐらい。なすは3倍ぐらいとか、異常な値段になっていますね」

夏野菜が軒並み高くなっているといいます。

客「家計に一番響きますよね」「悲しいですけど買わなきゃいけないので仕方なく」

スーパーの社長が「見たことのない値段になりつつある」とも話す夏野菜の高騰。

その1つ、きゅうりの収穫の最盛期を迎えている福島県の農家を訪ねると…

キュウリ農家・吉田真治さん「日照不足が続くと花が咲いて実がついても、大きくならないで腐っちゃう果実が増えてくる」

さらに…

吉田さん「長雨が続くと根っこが酸欠状態になって、葉っぱの緑色が抜けて黄ばんでくる」

病気になりやすい状態にも。「長雨」と「日照不足」により、収穫量が2~3割ほど減っていたのです。

夏野菜の価格上昇をもたらす長雨による日照不足。23日までの20日間の日照時間の平年比を見てみても、北海道と沖縄を除く列島各地で日照時間が平年の60%や40%以下を示す紺色が多いことがわかります。

特に関東は顕著で、東京では平年の30%に。それを裏付けるように、都心では今月、わずか1日をのぞいて、すべての日で雨を記録しているのです。

この長雨で気になるのが、お風呂など水回りに生えやすいカビです。

レインボウホームサービス・藤田晃司代表「梅雨が長引いていて、その分湿気がたまりやすくなっています。カビが生えやすくなってますね」

長雨に加え、外出自粛で家にいる時間が多く、カビに気づく人が増え、こちらの業者には、カビ取りの依頼が例年より3割ほど増えているといいます。

藤田代表「カビが生える場所はどのおうちも一緒なので」

浴槽周り以外にも、見落としがちな所にも、潜んでいるというカビ。作業から1時間ほどで、カビだらけだった浴槽周りは、ピカピカに。排水口もよごれ1つない状態となりました。

客「キレイですね最高ですね、いい風呂に入れそうですよ」

こうした業者への依頼以外にも、都内のドラッグストアでは、カビ取り関連の商品の売り上げが例年より1.2倍ほどに上昇。蛇口や窓のサッシなど細かいところを掃除できる商品もいま人気だといいます。

ミネドラッグ・樋渡大海さん「コロナの在宅の関係と梅雨の時期がちょうど重なったのかな」

梅雨明けはいつになるのか。関東では来週もすっきりしない天気が続く見込みで、梅雨明けが8月までずれ込む可能性もありそうです。