アメリカのトランプ大統領は１１日、首都・ワシントン近郊にある軍の医療施設を訪問しました。その際、公の場では初めてマスク姿を披露しました。

トランプ大統領「マスクを着けることは素晴らしいことだ。私はマスク着用に反対したことはない」

医療施設の訪問前、こう語っていたトランプ大統領。普段は公開しない施設内の撮影を特別に許可した上で、カメラの前に紺色のマスク姿で現れました。

トランプ大統領はこれまで、公の場では一切マスクを着けず、支持者の間にも着用しない風潮が広がるなど、その姿勢には、与党内からも批判が高まっていました。市民からは「遅すぎる」との声があがっています。

ワシントン市民「もっと早く着用すべきだった」「国家の指導者は国家のために、良い手本を示すべきだ」

アメリカ国内の一日の感染者数が６万人を超える中、トランプ大統領としては、マスク着用の是非をめぐる、いわゆる「マスク論争」に終止符を打つ狙いもあったものとみられます。