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「レッドリスト」マツタケ絶滅危惧種に指定

2020年7月10日 21:51

絶滅する恐れがある世界の動植物などをまとめた「レッドリスト」で9日、マツタケが絶滅危惧種に初めて指定されました。

スイスに本部があるIUCN(=国際自然保護連合)は9日、最新の「レッドリスト」を発表し、マツタケを初めて絶滅危惧種に指定しました。絶滅の危険度に応じて分類された3段階のうち、3番目に深刻な「危急」に分類されています。

法的拘束力はなく、ただちに売買などは制限されませんが、国際的に漁獲制限が進められている太平洋のクロマグロも、同じ「危急」に分類されています。

マツタケは、アジアからヨーロッパにかけて広く分布していますが、IUCNによりますと、森林伐採や病害などにより、過去50年間で30パーセント以上、減少したということです。

大量に収穫される日本などでは、特に、線虫による松枯れ被害で、減少が深刻になっていると指摘されています。