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朴槿恵前大統領の差し戻し審 懲役20年

2020年7月10日 18:23

韓国の前の大統領・朴槿恵被告が財閥から賄賂を受け取った罪などに問われている裁判の差し戻し審で、ソウル高等裁判所は10日、懲役20年などの判決を言い渡しました。

朴被告は、韓国最大の財閥「サムスングループ」から賄賂を受け取った罪や、情報機関から裏金を受け取り、国庫に損失を与えた罪などに問われています。

ソウル高裁は10日、朴被告に対し、懲役20年、日本円にして罰金およそ16億円、追徴金およそ3億円の判決を言い渡しました。

この裁判はもともと、2つの事件が別々に審理されてきたものですが、最高裁判所がそれぞれの2審判決を破棄し、ソウル高裁では、一括して差し戻し審を進めてきました。

破棄された判決の量刑は合わせて懲役30年でしたが、差し戻し審では有罪としていた起訴内容の一部を無罪と認定し、懲役が10年少ない大幅な減刑となりました。

朴被告は出廷拒否を続けていて、韓国メディアによりますと、10日も法廷に姿を見せませんでした。

一連の裁判をめぐっては、朴被告の長年の友人で、共謀の罪に問われた崔順実受刑者に対し、懲役18年などの判決が確定しています。