日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者が、自らの逃亡を手助けしたとされるアメリカ人の親子に、およそ９３００万円を送金していたことが分かった。

カルロス・ゴーン容疑者の国外逃亡事件をめぐり、アメリカの捜査当局は今年５月、日本政府からの要請に基づき、マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター容疑者を、逃亡を助けた疑いで逮捕した。

アメリカの検察当局が７日に裁判所に提出した資料で、ゴーン容疑者の口座からピーター容疑者が役員を務める会社に、去年１０月、およそ８６万ドル、日本円で９３００万円が送金されていたことが新たに分かった。

親子の身柄を日本へ引き渡すかの審理が続いているが、ゴーン容疑者と逮捕された親子の間の金銭のやりとりが明らかになるのは初めて。