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急激に売れ例年の10倍?「白玉」人気

2020年7月7日 18:35
急激に売れ例年の10倍?「白玉」人気

新型コロナウイルスの影響が長引く中、おうちでのお菓子作りに変化が起きています。一時はホットケーキミックスが売れていましたが、いまは「白玉粉」が売れていて。“第二のタピオカ”と期待する声も出ているそうです。

7日、都内のスーパーで異例の売れ行きとなっていたのが――

信濃屋食品 代田食品館・鈴木誠営業本部長「今非常に人気で品薄状態が続いているのがこの白玉粉なんですね」

例年に比べ、10倍近い数が売れているという白玉粉。棚を見てみると、数が少なくなり、残りわずかとなっています。その棚に商品を補充していく店員。

今月に入って急激に売れはじめ、メーカーからの仕入れもなかなか届かない状況が続いているといいます。その訳は…

鈴木営業本部長「感染者数が増えているということで恐怖心もっていると思うんです。家庭でなるべく自分たちで楽しむ方が増えたのでは」

緊急事態宣言中の4月。この時は、各地でホットケーキミックスの売り切れが相次いでいましたが、「第二派」への懸念が高まる今、再び「巣ごもり商品」に熱い視線が。本格的な夏が近づく中、冷たいデザートにも向いていて、家族一緒に手作りできる白玉粉が売れているのです。

そして、こんな期待の声も。

鈴木営業本部長「最近はタピオカ自体、飽きてしまっている状態で、それにかわってこの白玉、ひとつのアイテムになってきた」

“第二のタピオカとなるか…”という声もあるほど人気の白玉粉。実は今、SNSでは「デコ白玉」とハッシュタグをつけて白玉団子の写真を投稿する人が相次いでいて、かわいらしい、わんこの顔をデコレーションしたものや、食紅を使って色とりどりの動物たちを手作りしたものまで。

白玉粉(340円・税別 ※メーカー希望小売価格)を製造するメーカーでは、去年に比べおよそ5倍の注文が入ったといいます。

川光物産 専務理事工場長・土肥由典さん「うれしい悲鳴というかですね、本当にすごい(注文)量でしたので、この時期は休日返上で製造するような状況になりました」

ちなみに、定番のあんみつだけでなく、実は料理にも使えるという白玉粉。チーズを入れて焼いたり、野菜と一緒にスープに入れたりして、ひと味違った楽しみ方もできるということです。

コンビニでも白玉商品が続々登場しています。ファミリーマートで7日に発売となった新商品が、大きめの白玉団子がホイップクリームの上や、さらには中にまで入ったぜんざいです(「大きな白玉クリームぜんざい」290円・税込み)。

先月、発売されたのはちょっと変わった食感のスイーツ(「あんバタークリームサンド」168円・税込み)。あんバタークリームを挟んだこの生地に白玉粉が使われていて、マシュマロのようなふわふわ感と、もちもち感を同時に楽しめるのが特徴です。

東京・池袋のパルコには、ことしオープンしたこだわりの白玉スイーツを提供するお店(OMATCHA SALON池袋PARCO)が。料理が届くと、すぐにカメラで撮る女性。思わず、撮影したくなるスイーツというのが、中央に、白玉で作ったみたらし団子がのったかき氷(「炙りみたらし抹茶カキ氷」1080円・税別)です。白玉のもちもち感とかき氷のしゃきしゃき感が同時に味わえ、食感の違いを楽しめるといいます。

さらに抹茶のアイスやゼリーなどを幾重にも重ね、抹茶の粉末を振りかけたあと、最後にみたらし団子をのせたパフェ(「焦がし黒糖 宇治抹茶とみたらし団子のパフェ」980円・税別)です。その姿は、緑の絨毯の上に白玉団子がたたずんでいるよう。

株式会社LIFEstyle エリアマネージャー・小諸英嗣さん 「(一部商品は)通常のよく見る白玉のより倍ぐらいのサイズなので食べ応えもあるけれど、なめらかでコシがあるって感じで」

白玉を食べたお客さんは――

「もちもちした感触ってやっぱおいしいので、なんかはやりそうですね」

“第二のタピオカ”となるのでしょうか。