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3県に大雨 気象庁「命守るために最善を」

2020年7月6日 19:50
3県に大雨 気象庁「命守るために最善を」

九州北部には、昼ごろから、集中豪雨をもたらす「線状降水帯」がかかり、気象庁は福岡、佐賀、長崎の3県に、「警戒レベル5」にあたる大雨特別警報を発表しました。

気象庁・中本能久予報課長「命を守るために最善を尽くさなければならない状況です。指定された避難場所へ向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた頑丈な建物の上の階などに避難をする判断をして下さい。それすら危険な場合には崖と反対側の二階以上の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性の高い行動をとることが重要です」

気象庁によりますと、九州北部地方では、昼過ぎから、活発な積乱雲が連なる「線状降水帯」が形成され、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降っています。

気象庁は、午後4時30分、記録的な大雨によって「これまでに経験がないような大雨になっている」として、福岡、佐賀、長崎の市町村に、大雨特別警報を発表しました。これは、「大雨警戒レベル」のうち最も危険性が高い「命の危険」があることを示す「レベル5」の情報で、住民に命を守るための最善の行動を強く求めるものです。

気象庁は、九州北部の今後の大雨の見通しについて、「ピークがいつになるか終わりが見えていない状況」だと説明しました。今後もさらに状況が悪化する恐れがあり、最大級の警戒を続けるよう呼びかけています。また、気象庁は今後、熊本県や大分県にも、大雨特別警報を出す可能性があるとしています。