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熊本と鹿児島に大雨特別警報 命守る行動を

2020年7月4日 5:58
熊本と鹿児島に大雨特別警報 命守る行動を

気象庁は、「これまでに経験がないような大雨になっている」として、熊本県と鹿児島県に「警戒レベル5」にあたる大雨特別警報を発表しました。命を守る最善の行動を取ってください。

気象庁は、記録的な大雨によって「これまでに経験がないような大雨となっている」として、4日午前4時50分、熊本県の天草・芦北地方、球磨地方、宇城八代地方と、鹿児島県の出水・伊佐に大雨特別警報を発表しました。

これは、去年から導入された5段階の「大雨警戒レベル」のうち、最も危険性が高い「命の危険」があることを示す「レベル5」の情報で、住民に命を守るための最善の行動を強く求めるものです。

安全な場所まで避難する時間がなかったり、すでに外に避難することが危険だと感じた場合には、近くの比較的丈夫な建物や、自宅の2階以上、山の斜面からできるだけ離れた部屋に避難するなど、状況に応じて、命を守る行動をただちに取ってください。

熊本県を流れる球磨川などでは、氾濫の恐れがあるということです。

熊本県の芦北町では、町内全域で河川が氾濫し、浸水被害が起きています。消防によりますと、芦北町女島で84歳の女性が土砂崩れによる生き埋めになりましたが、午前4時ごろに救出され、病院に搬送されました。意識はあるということです。

また、八代市二見本町では床上浸水の被害が多数出ています。もうすでに家の周りで浸水が始まっている場合は、無理に外に避難せず、自宅の2階や3階、場合によっては屋根の上に避難することも命を守る方法の1つです。

もしまだ自分のいる場所が被害を受けていなくても、土砂災害に警戒が必要なエリアの中にいると、今後、災害に巻き込まれ、命を落とす危険があります。ただちに命を守る行動を取ってください。

もし、もう避難できない場合には、できるだけ斜面から離れた場所にいるようにしてください。また、1階より2階のほうが、土砂災害が起きたときに、助かる可能性が高くなります。