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コロナで話題になった人や場所 今を取材

2020年7月3日 21:36
コロナで話題になった人や場所 今を取材

中国・武漢からの緊急帰国者を受け入れたホテルや、外出自粛の影響で人出が減りピンチになった際の対応が関心を集めた飲食店など、コロナの影響で話題になった店のいまを取材しました。


■中国・武漢帰国者受け入れたホテル再開…温かい客の声
2日、約3か月ぶりの 営業再開となった 千葉県・勝浦市のホテル。宿泊客に話をきくと…

宿泊客「待ちに待ったって感じ」

宿泊客「早くきたいなって待ってた」

こちらのホテルは2020年1月、中国・武漢市にいた日本人が緊急帰国した際に、帰国者を受け入れました。

その後、 3月に一度営業を再開しましたが、緊急事態宣言を受け再び休業し、3日改めてオープンしたのです。

宿泊客 「頑張っておられるからそれに応えようと」

宿泊客「そういうこともあって、少しでもお金を落とせたらいいなと」

館内は感染症の専門医師指導の元、防疫体制を構築したといいます。 全客室には消毒液を配備し、玄関にはAIサーモグラフィーを設置。

食事は新たに部屋食プランを導入するなど、徹底した対策をとっているということです。

ホテル三日月グループ企画室・高橋司室長 「東京でも100人を超える感染者が出ましたけれど、しっかりとした防疫対策をとってお出迎えをしたい」


■ユニークなメッセージで起死回生を図ったレストラン
東京・中野のフレンチレストラン「ネオビストロMURA」です。 以前、こちらの店がとった 大胆な行動が話題となりました。

ネオビストロMURA・井口聖也店長(33)「最初はテイクアウトをやっていることを皆様に知ってほしくて始めた張り紙なんですけど…」

新型コロナの影響をうけ売り上げがぼぼゼロだったという4月に、追い詰められた店主・井口さんは大胆な作戦にでました。

「助けてください 中野の中心で愛を叫びながら テイクアウト始めました」

店の窓に大きく悲痛な叫びを張り付けたのです。すると…

井口さん 「『助けてください』に対して 『助けに来たよ』と、その言葉だけですごいうれしかった」

張り紙の効果でテイクアウト客が増え、売り上げは3割ほど回復。 さらに、6月から店内飲食を再開させると…

ランチ客 「張り紙見てコロナ状況下でも、お店として頑張っているので、お店の一助になれればということで今回は来ました」

現在、売り上げは約5割まで戻ったといいます。 そのため、いまの張り紙は…「愛してくれてありがとう 6月15日店内営業再開 まだまだテイクアウトやってます」と感謝の言葉へと変わっていました。今後も、感謝の言葉をつづっていくということです。


■「自粛警察」の被害にあった駄菓子屋さんは今
そして、街の人にも気になっている店があるか聞いてみると…

女性 「駄菓子屋さんをやっていて、おばあちゃんが経営しているんですけど 、張り紙はられちゃって、かわいそうだなと…営業してるのかなって」

その駄菓子屋「まぼろし堂」がある千葉・八千代市に向かいました。 3日、訪ねてみると…

まぼろし堂・村山保子店主(74)「ひさしぶりー」

笑顔で出迎えてくれたのが、店主の村山さん。

私たちが、 初めて店にお邪魔したのは 2020年5月の頭のこと。 その時、見せてくれたのが『コドモアツメルナ オミセシメロ』と書かれた紙でした。

そもそも村山さんは感染拡大をうけ、3月の末から店を休業していましたが、休業中のある日、入り口に『コドモアツメルナ オミセシメロ』と書かれた紙を何者かに貼られたといいます。

店に休業などを強要するいわゆる「自粛警察」の被害にあっていた村山さん。 その後は、幸いなことに被害はなし。 現在は、ほぼ毎日警察が周辺をパトロールをしてくれているといいます。 ただ村山さんは、まだ店を再開させてはいませんでした。

村山店主「子供たちにうつさないっていうのが大事だから我慢して我慢して…本当にここら辺座ってても、子供がかけづり回ってるのが、目に浮かぶんですよね。はやくこれ、落ち着いてくれないかな…」

感染者数がなかなか減らないため休業を続けているといいます。 再び子供たちと会えるその日を 心待ちにしていました。

2020年7月3日 news every.放送