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マスクに“ハッカ”で需要増↑ 高額転売も

2020年7月3日 19:48
マスクに“ハッカ”で需要増↑ 高額転売も

いま私たちの生活に「マスク」は欠かせなくなりました。暑くなる時期を迎え、清涼感のある「ハッカ」の人気が高まっています。売り切れが続く商品もある中、メーカーが困惑する事態も起きています。

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マスクをつけるときの工夫を街で聞きました。

街の人「扇子を持っています。暑くなったらパタパタ」「つける前に冷蔵庫に入れて冷やしてみたりとか」「ハッカ。ハッカ油が私はとても気に入っていて。スーっとしますね」

マスクにハッカ油をつけることで清涼感ある香りを求める人も。

香りある商品を扱う都内の専門店「グリーンフラスコ自由が丘店」では、およそ100種類の商品がある中、国産のハッカ油が例年のおよそ3倍売れているといいます。

グリーンフラスコ自由が丘店・有坂理英店長「マスクにたらして使っていただいたりとか。少しでも清涼感を求めて快適に過ごしたいということで“北海道和ハッカ”の精油を使用する方が多い」

清涼感が強いという北海道産のハッカ油。その生産地、北海道北見市にある工場を訪れると、大量の小瓶に次々と注入されていくハッカ油。商品の製造が急ピッチで行われていました。

ハッカ草と呼ばれる草を水蒸気蒸留させ抽出するハッカ油。こちらの工場では、これまで1日におよそ5000本を出荷していましたが――。

北見ハッカ通商・永田裕一社長「需要が大変“異常な量”になっていまして。現在は2万本~3万本ぐらいの量の生産をしている」

従業員を2.5倍ほど増やし、1日の生産量をおよそ5倍にするなど、生産体制を強化したといいます。それでも――。

北見ハッカ通商・永田裕一社長「発送も全く追いつかなくなった」

需要に対し、生産が追いつかないといいます。

この会社では、スプレータイプのハッカ油をネットで販売していますが、先月上旬から欠品が続いています。

そのため、フリマアプリでは多くのハッカ油が出品されていました。価格を見てみると定価の1.5倍ほどと少々お高めに。中にはおよそ2倍の価格のものが、すでに購入済みになっている商品もあります。

こうした転売について――。

北見ハッカ通商・永田裕一社長「私どもの供給が間に合っていないのが最大の原因だと思っています」「1か月、2か月で出せますので、そういったものは買わないでもう少し我慢してほしい」

供給のめどが立ち次第、ホームページなどで知らせていくということです。