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東京の夜空に“光の玉”大きな音も…正体は

2020年7月2日 19:07
東京の夜空に“光の玉”大きな音も…正体は

2日未明、東京など全国各地の夜空を光の玉が流れるのが目撃されました。光だけでなく、大きな音も聞こえたという証言も相次いでいます。この光と音の正体とは…?

2日未明、カメラが東京の夜空をとらえた映像。上空に光る物体が現れ、その軌道は一直線。まばゆい閃光(せんこう)と共に暗闇に消えました。わずか7秒ほどの出来事でした。同じ現象は神奈川県の夜空でも。

平塚市博物館、藤井大地さん「満月ぐらいに明るかった」

また、物体の落下は、東京から250キロ以上離れた愛知県のカメラにも映っていました。

一方、ウェザーニューズ社の集計によりますと、160件以上の目撃情報のうち、光を見たという人よりも大きな音に気づいたという人が多数を占めたのです。光る物体の正体は…?専門家の2人に聞きました。

国立天文台天文情報センター、佐藤幹哉さん「『火球』というふうに呼んでいます」

平塚市博物館、藤井大地さん「満月級の明るさの『火球』ですね」

物体は『火球』です。宇宙に漂っている石の欠けらのようなもので、偶然、地球に接近。大気圏に飛び込み、熱や光を放って溶けたといいます。音も聞こえた今回の火球。専門家は…。

国立天文台天文情報センター、佐藤幹哉さん「音が聞こえることは結構珍しいですね。数年に1回ぐらい」

音の正体は、物の移動が音速を超えた時に発生する衝撃音「ソニックブーム」。大気圏でも、なかなか消滅せず、地表近くまで来たから音がしたといいます。つまり巨大だったのです。

国立天文台天文情報センター、佐藤幹哉さん「(大きさは)おそらく数十センチ規模」

小石程度になって、地上に落下した可能性も考えられるということです。