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ブラジルの感染者百万人超…医師が現状語る

2020年6月20日 9:26

新型コロナウイルスの感染拡大が続く南米・ブラジルでは19日、感染者が100万人を超えました。こうした中、南部の病院の医師が取材に応じ、医師らも死亡したなど厳しい現状を語りました。

ブラジル保健省によりますと、19日の時点で103万人あまりの感染者が確認されています。大都市を抱えるサンパウロ州などで感染者が多いほか、地方でも深刻な事態となっています。

最南端のリオグランデドスル州の病院で、患者への対応の指揮をとる森口秀幸医師は19日、病院の厳しい現状を訴えました。

森口医師「はじめ看護師が亡くなって、そして次に医師。そして後でもう1人看護師が亡くなり、話すのもつらいが、残念ながら」

森口医師は同僚の死亡を受けて、医師らは病棟に入ることに恐怖心を募らせていると話します。しかし、そうした中でも患者は増加しています。

森口医師「私が一番心配しているのは、患者数の増加。もうひとつは、医療関係者の仲間たちが疲れ切ってしまって、こちらがパンクし始めると大変なことになる」

一方、マスクの不足も深刻な状態でしたが、日本から支援があり、状況が改善したということです。