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トランプ氏 真珠湾攻撃持ち出しいらだちか

2020年6月18日 16:58

アメリカのトランプ大統領が、去年大阪で行われたG20サミットの場で、中国の習近平国家主席に対し、「大統領再選のための支援を要請していた」などと、複数の有力紙が伝えました。

ワシントンポストなどは、来週出版予定のボルトン前大統領補佐官の回顧録を引用し、トランプ大統領が習主席に対し、「大統領再選に向け、農業票の重要性を強調し、大豆や小麦の購入を依頼した」「再選への支援を要請していた」などと伝えています。

また、習主席を「中国の歴史の中で最も素晴らしいリーダー」だと褒め称えたとしています。

一方、中国の天安門事件から30年の節目に声明を出す際には、大統領が「誰があのことを気にするのか。私は中国と取引している。それ以外のものは必要ない」として拒んだと伝えています。

また大統領は、政府内で貿易問題を協議した際、日米同盟が話題にのぼると、真珠湾攻撃を持ち出し、いらだちを見せたとしています。

ボルトン氏の回顧録については、トランプ政権が16日、「機密情報が含まれ、守秘義務違反だ」として提訴し、出版差し止めを求めています。