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WHO「素晴らしい知らせ」英大学発表の薬

2020年6月18日 3:16

イギリスの大学が新型コロナウイルス患者の死亡率を低下させると発表した抗炎症薬について、WHO(=世界保健機関)は16日、「重症患者の死亡率を下げる効果を示す初の治療薬だ」などと評価しました。

イギリスのオックスフォード大学の研究チームによりますと、ステロイド系の抗炎症薬「デキサメタゾン」を人工呼吸が必要な新型コロナウイルスの重症患者に投与した場合、およそ35%死亡率が低くなったということです。

この研究結果について、WHOのテドロス事務局長は「重症患者の死亡率を下げる効果を示す初めての治療薬。素晴らしい知らせだ」などと評価するコメントを発表しました。

イギリスメディアによりますと、デキサメタゾンは一般的な薬品で、新型コロナウイルス患者の治療の場合、一日あたり700円程度で処方できるということです。


WHOは、今回の研究結果をさらに分析し、薬の用法などについてガイダンスをまとめる方針です。