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「夏マスク」が続々登場 その特徴とは?

2020年5月28日 10:13
「夏マスク」が続々登場 その特徴とは?

27日の東京都心は、マスクをつける人の姿が多く見られましたが、気温は25度を超える夏日となりました。

こうした中、夏向けのマスクに参入する企業が。

どんな「夏マスク」が登場するのでしょうか?

■平年より暑い夏

いまや、多くの人たちにとって、着用することが日常となっているマスク。

しかし、『蒸れてつらい』という声や、マスクをつけることで熱中症を懸念する声も聞かれました。

27日、東京都心は夏日となり、マスクをつけて動くにはつらい一日に。

また、東京消防庁の管内では5月20日から27日までに、30人が熱中症で搬送されたということです。

ただ、本格的な夏の訪れはまだまだこれから。

さらに、気象庁は今年の夏について『全国的に平年より暑くなる』予想を発表しています。

■メーカーが続々参入「夏マスク」

夏に向けてどんなマスクがほしいか聞いてみると『ひんやりするマスク』や『通気性がよいもの』を求める声がありました。

こうした声にこたえようと、いまメーカーが続々と夏向けのマスクに参入しています。

イオングループの衣料品メーカー「株式会社コックス」が夏向けに開発したマスク(『ぴたマスク』3枚セット1200円※税抜き)は、接触冷感の加工を施し、通気性と速乾性も高めているため蒸れづらいといいます。

通常のマスクと比べどう違うのか、つけ比べてみました。

まずは、普通のマスクをつけてサーモカメラでみてみると、マスクをつけた口元は、息を吐くごとに熱がこもり赤色に。

次に、夏向けのマスクをつけてみると、息を吐いても熱がこもらず口元は青色のままでした。

現在はオンライン販売のみですが、来月下旬からは店舗販売も展開していくということです。

「無印良品」からは、夏向けの布マスク(『繰り返し使える2枚組・マスク』999円※税込み)が販売予定です。

夏用のシャツやパジャマを生産した際に出た生地のあまりを使った“エコなマスク”。

肌触りのよいオーガニックコットンで、夏向けに抗菌・防臭加工を施したといいます。

良品計画 衣服・雑貨MD担当部長 樋口直人さん

「(夏用の衣服は)非常に凹凸感があって、肌離れがいい素材なので(夏向けの)マスクに向いていると思って作った」

「ユニクロ」も、夏のマスク販売に参入予定です。

ファーストリテイリングによると、使われる素材は通気性・速乾性が高い機能性肌着「エアリズム」の生地。

蒸れにくいマスクとして、夏に向けて販売を計画しています。

そして、石川県の繊維メーカー「カジグループTO&FRO」がつくる夏のマスクは、染色の際、キシリトールの液体をしみこませたというマスク(『みんなの夏マスク』※27日から第2弾の抽選販売開始)です。

カジグループTO&FRO企画開発部村松加梨さん

「キシリトールというのは、マスク内の汗や湿気の熱を吸収して、ひんやり感が持続する」22日にネットで予約販売をスタートしたところ、わずか15分で4000枚が完売したということです。

■マスク以外の暑さ対策グッズ

マスクの関連商品も注目されています。

毎年、渋谷ロフトで展開されている熱中症対策グッズの売り場。

ただ、今年は『マスクと併用して使える、暑さ対策グッズ』も出ているといいます。

たとえば、マスクをつけながら首掛けできる扇風機(『ダブルファンVer.2.0』3000円※税抜き)は現在、1日に100個近く売れる人気商品だそうです。

マスク蒸れなどによる、メーク崩れを防げるというスプレー(『ビューティベールメイクキープスプレークール』1300円※税抜き)も人気だといいます。

いつもより暑くなるとみられる今年。熱中症などが懸念される中、夏のマスクや関連商品が注目されています。

2020年5月27日放送『news every.』より