新人採用も再開できないジム関係者の苦悩
■自粛期間を生かして自己研さん 「ジムが恋しい」
株式会社B-ST代表兼トレーナー「本当にジムが恋しいです。あせらずゆっくりお客様に対応していくことを念頭においてやっていけるといいんじゃないかなと思います」
東京・西新宿 5月26日午後6時ごろ都内のビルの一室で行われていたのは、フィットネスジムのトレーナーによる動画撮影。YouTubeに投稿するといいます。
ジムにトレーナーを派遣する木下照悟さん。
5月1日、zeroはハローワークを取材中に木下さんに出会いました。そのときは雇用調整助成金の手続きのため、窓口に来ていました。しかし、助成金はまだ給付されておらず、トレーナーの派遣先のジムも4月から休業状態。
会社の収入はほぼなく、資金を切り崩して給料は全額補償してきたといいます。
ジムにトレーナーを派遣する木下さん「ずっと延びてしまったら大丈夫なのか不安にはなった。新入社員が13名控えている」
来月オープンするジムのトレーナーとして入社予定の新人たち。しかし、ジムのオープンも延期になりました。オンラインミーティングを行っていますが、不安を感じるのはモチベーションの低下。
そこで新たに、トレーナーによるSNSでオンラインレッスンをスタート。家でできるトレーニングをレクチャーしていました。
こうした中、26日、東京都は、休業要請を緩和するロードマップを見直し、新たに「ステップ2」にスポーツジムを、「ステップ3」にカラオケ店と接待を伴わないバーを加えました。
「ステップ2」には今月30日から移行する方針ですが、スポーツジムだけは政府の方針に合わせて6月1日から再開させる予定です。
およそ2か月ぶりの再開となる木下さん「いよいよかってところ。トレーナーたちは時間ができて、自己研さん、たくさんのインプットができた。現場に出たときにお客様に還元できれば」