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危険な過密状態の“移民施設”も メキシコ

2020年5月21日 21:28

新型コロナウイルスの影響は、アメリカを目指していた中米移民にも広がっています。メキシコにある民間の移民受け入れ施設では、危険な過密状態となっていて、感染防止に支援を求めています。

アメリカとの国境沿いの町、メキシコのメヒカリにある民間の移民受け入れ施設には、収容可能人数を40人ほど上回るおよそ190人の中米出身者らが宿泊しています。

アメリカのトランプ大統領が移住の条件を厳格化する中、新型コロナウイルスの拡大によりメキシコ政府などの施設が受け入れ制限を行っているため、行き場を失った移民が増えています。

こちらの施設では、幼い子供と母親を中心に受け入れていますが、感染を防ぐための支援を求めています。

運営責任者「支援組織からの寄付はありますが移民が多くて足りていません。消毒液は使い切り、どう調達するか頭を悩ませています」

資金繰りが困難なため有料のPCR検査が受けられず、感染への不安が高まっているということです。