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給付金や助成金の申請 トラブル多発

2020年5月21日 17:07
給付金や助成金の申請 トラブル多発

1人あたり10万円が支給される「特別定額給付金」の振り込みミスや、従業員が休んだ企業に払われる「雇用調整助成金」のオンライン申請に不具合が起きています。

■給付金が倍額振り込まれていた

思いもよらない出来事が起きたと話す男性。1人あたり10万円のはずの『特別定額給付金』が、その倍の額、振り込まれたというのです。

二重交付を受けた男性「私の場合は家内と2人ですから20万なわけですけども倍の40万振り込まれていましたので…」

その翌日、男性の通帳には「訂正」と記され、20万円差し引かれた形跡も。

二重交付を受けた男性「すぐ役場の方に連絡させていただきました。向こうの方は『あ、2重振り込みですか』と言ってましたんで」

「二重交付」が起きたのは、男性夫婦が住んでいる福島県天栄村。その額は、1162人分の1億1620万円にものぼります。原因について、村は「給付金の振込先データを職員が二重に金融機関に渡してしまった」と説明。すでに1億270万円が返金されているということです。

男性は「住民のためにという思いの中、急いでやった結果じゃないか。振り込んで頂いた事に関してはとても嬉しかった」と話します。

■ほかの人のメールアドレスが表示される不具合も

「金のトラブル」は他にもあります。

新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した企業に対して、国が従業員の手当を補填する「雇用調整助成金」。

5月20日から始まる予定だった「雇用調整助成金のオンライン受付」ですが、開始30分後には早くも「延期」の文字が。「ステップ1」をクリックしても何も表示されません。

複数の人に同じIDが発行され、ほかの人の氏名や電話番号、メールアドレスが表示される不具合が発生し、当日中の復旧は難しいといいます。

■緊急事態宣言、関西では解除される方針

一方、いまだに緊急事態宣言が継続している8都道府県。東京の感染者数は4日連続で10人以下となりました。

小池知事「陽性が判明した方が5人、1桁に留まっているというのは本当にみなさんのご協力のおかげです」

複数の関係者によりますと、政府は21日に関西の3府県を解除する方針を固め、東京など首都圏の1都3県と北海道については「見送る方針」とのことです。

また、収束しても懸念される第2波・第3波について、政府の諮問委員会の尾身会長は「(緊急事態宣言が解除されても)見えない感染が続いていると考えるべき。冬の到来を待たず、再び感染の拡大が起こることは、充分予測されます」と話しました。