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イタリア“川崎病”症状の子ども30倍増加

2020年5月15日 11:10

イタリア北部の病院で、全身の血管に炎症が起きる川崎病に似た症状を示す子どもが新型コロナウイルスの感染拡大以降、例年の30倍に増えたことが分かりました。

イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された論文によりますと、イタリア北部ベルガモの病院で、2月中旬から先月中旬にかけ10人の子どもに川崎病のような症状が認められました。これは過去5年間の平均と比べ、およそ30倍の発症率だということです。

症状が出た10人のうち8人は、新型ウイルスの感染が確認されていて、論文では新型ウイルスの免疫の過剰反応が原因で症状が引き起こされている可能性を指摘しています。

同様の症例はヨーロッパやアメリカなどで相次いでいて、死亡するケースも報告されています。