“駅の伝言板”復活つづられた思い
JR東神奈川駅。改札口のそばに“復活したもの”がありました。それは“伝言板”。20年ほど前まで、駅での待ち合わせなどの情報交換ツールとして使われていた伝言板。なぜいま、復活したのでしょうか?
『新型コロナが終息したあとにしたいこと』を駅の利用客が書き込んだものです。
「早く学校に行きたい」
「北海道帰りたい!!」
伝言板復活を提案した1人 東神奈川駅 本間美咲さん(24)「お客さまにメッセージを書いていただくことで、コロナの閉塞した雰囲気を和らげることができるんじゃないかなと」
きっかけは4月下旬。外出自粛が長期化し、旅行や観光地のPRポスターを外したあと、あいた空間を活用する方法として20代の若手駅員たちが提案したといいます。
しかし、実際の伝言板を見たことがないため上司のアドバイスを受けながら雑貨店で材料をそろえ、一から手作りしました。
人が密集しないよう配慮をし先月30日に設置すると、毎日、利用客の思いで黒板がいっぱいに。
男「伊豆旅行中止ごめんね。自宅待機がんばったら行こう!」(4月30日)
女「普段通り生活、みんなで食事したい」(5月4日)
そしてきょうも…伝言板を見ていた人にも思いが広がっていました。
医療関係(30代)「ちょっと娯楽が難しい時代なのでいずれは(フランスに)行ってみたいなって」
コールセンター勤務(40代)「終息したら何しようかなというのを考えて毎日過ごしてます。」
自営業(30代)娘(6歳)
自営業(30代)「みんなどんなことをしたいのかなって」
娘「旅行に行ったりしたい高知とか」
駅員もこのメッセージに励まされているといいます。
伝言板復活を提案した一人 東神奈川駅 本間美咲さん(24)「「ふるさとに帰りたい」っていうメッセージがあったんですけど私も同じく(ふるさとの)新潟に帰りたいなと思ったり同じように共感することができてお客様もがんばろうと思う気持ちがお互い伝え合えるツールになって良かったなと」