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「古着」ゴミ増加で悲鳴…ゴミ出火も相次ぐ

2020年5月13日 19:14
「古着」ゴミ増加で悲鳴…ゴミ出火も相次ぐ

外出自粛で家の片付けをする人が増える中、資源ゴミの「古着」の回収で自治体が悲鳴を上げています。また、ゴミの量が増えているだけではなく、ゴミから出火するケースが各地で相次いでいるといいます。

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13日朝、ゴミとして出されていた古着。こうした古着が届くのがゴミ収集センターです。次々と運ばれてくる大量の古着。元々4月と5月は衣替えの時期で回収量は多くなるということですが、今年は…

八王子市資源循環部 ごみ総合相談センター・森田健司所長「今回コロナウイルスの関係で自宅で過ごされている方が多くいらっしゃいますので、例年と比較すると多く回収させていただいている状況です」

自宅で過ごす時間が増え、片付けをする人が増加していることなどから、回収量が増えているという古着。こうした古着は業者が引き取り海外に輸出されリサイクルされますが、現地の流通がストップし、輸出できない状況が続いているといいます。

このため八王子市では業者が圧縮した古着を別の倉庫で保管。それでも…

八王子市資源循環部 ごみ総合相談センター・森田所長「現在の搬入量ですと、あと1か月半ぐらいしか持ちそうにありません」

市では可能な限り自宅で保管して、古着を出す量を減らしてほしいと呼びかけています。

こうした中、洋服の買い取りを行うリサイクルショップでは依頼が増加。事務所内には古着が入った大量の段ボールが査定を待つ状態で並んでいます。

アクイール・和田猛生代表「今年はみなさん在宅でいるということもあり、急に増えてきました」

買い取り依頼は例年の2倍ほどに増えているといいます。

アクイール・和田代表「査定するスタッフもかなり気合入れてやらないと、なかなか追いつかない感じ」

一方、家庭から出るゴミが増える中、いま各地で起きているのが、ゴミ関連の火災です。

今月8日、神奈川県平塚市で撮影された映像。平塚市によりますと、ごみ収集車のスタッフが異変に気づきゴミを取り出したところ、地面で出火したということです。

名古屋市でも、消防などによりますと、作業員が不燃ゴミを回収していたところ、爆発音がしてごみ収集車から出火したということです。

静岡県の湖西市でも不燃ゴミの収集中に火災が…。焼け跡からはスプレー缶や乾電池、リチウムイオンバッテリーが見つかっていて、これらが原因とみられています。

ゴミの量が増える中、各地で起きている火災。各自治体ではゴミの分別を徹底してほしいと呼びかけています。