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韓国・元慰安婦女性“抗議集会なくすべき”

2020年5月11日 15:49

韓国で、元慰安婦の象徴的な女性が突然、支援団体の寄付金の使い方が不透明だと批判し、ソウルの日本大使館前で毎週開かれる抗議集会についても、「なくすべきだ」と訴えて、波紋が広がっています。

李容洙さんは元慰安婦の象徴的な存在で、アメリカ下院議会で証言したことなどで知られています。韓国メディアによりますと、李さんは先週、記者会見を開き、元慰安婦の支援団体について寄付金の使い方が不透明だと批判。

さらに、団体が毎週水曜日にソウルの日本大使館前で開く抗議集会についても、「若者に憎しみばかり教えている」として、「なくすべきだ」と訴えたということです。

これに対し団体側は11日、収入と支出の内訳を示し、寄付金は適正な事業に使っているとの立場を強調しました。李さんとは連絡がつかないものの、集会は、今後も続けるとしています。

李さんが突然批判に転じた理由について、韓国メディアでは、団体の尹美香前理事長が先月の総選挙で国会議員に当選したことをめぐり、摩擦が生じているとの見方が出ています。