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米LA抗体検査“感染は報告の55倍”か

2020年4月21日 12:18

アメリカ・ロサンゼルス郡で、新型コロナウイルスの感染の広がりを調べる抗体検査の初期段階の結果が20日、発表され、感染者が、当時の報告数の55倍にのぼる可能性があることが分かりました。

調査は、ロサンゼルス郡と南カリフォルニア大学が共同で行っているもので、今月、およそ860人の成人から血液を採取し、抗体の有無を調べました。その結果、人口のおよそ2.8%から5.6%が抗体を持っていると推定され、最大44万2000人にあたるということです。

これは、当時、報告されていた感染者数の55倍にあたり、調査チームは、「多くの人が気づかないうちに感染が拡大した可能性がある」と指摘。今後、数か月にわたって追加の検査を行う予定です。

こうした抗体検査は、全米各地で実施の動きが出ていますが、検査の精度などの課題も指摘されています。