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善意の無料マスクに殺到、怒声…警察も出動

2020年4月20日 19:07
善意の無料マスクに殺到、怒声…警察も出動

マスクの無料配布を巡って警察が出動する事態となりました。また、いまだにマスクが手に入りづらい状況が続く中、福井県は、県内のすべての家に100枚分のマスクが買える購入券を配布すると発表しました。

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沖縄の繁華街、国際通りにできた大行列。その先頭では…

「2メートル離れるから国際通りのあそこまで並ぶんだ!」

「やるんだったらちゃんとやれよ!」

トラブルが。実はこれ、18日に行われた「マスクの無料配布イベント」。沖縄県出身の男性が、善意で「マスク1万枚を配る」と新聞で告知しましたが、当日、予想外の行列ができ、うまく整理ができなかったのです。

「ないから出せよ!あるもの出せよ!」

「持ってけってお前言っただろ」

「窃盗になるじゃん、やめろって!」

「おまえが言っただろう!持ってけって」

すぐになくなったという1万枚のマスク。もらえなかった人が怒りをぶつけ、警察が止めに入りました。

親切心があだとなってしまった男性は…

マスクを配った男性「2メートル離れてくれと言ったけど、群衆というか市民の皆さんが言うことを聞かなくて。自分で(沖縄を)守らなきゃいけない気持ちでやったので、申し訳ないです」

騒動まで発展するケースも多いマスクの品薄。

福井県は、マスクの購入について、「新たな試み」を始めます。

福井県・杉本知事「全戸に『購入券』の配布をさせていだだきます」

23日から県内全ての家に、郵送で「マスクの購入券」を配布。県内に64か所ある指定のドラッグストアで、券を提示すれば、「購入券専用商品のマスク」(※1箱50枚入2350円・税込み 2箱まで)を買うことができる仕組みです。

県は、十分な在庫を用意しているとし、急がず、最寄りの店舗で購入するよう呼びかけています。

一方、同じく品薄が続く消毒液。熊本県の特別養護老人ホームには、「代用品」が届けられました。正体は…

高田酒造場・高田啓世社長「消毒にも使えるというアルコール」

地元の酒造会社が、主力商品の酒「ジン」を消毒液用に改良。蒸留を重ね、本来より度数を高め、香りを抑えたといいます。

高田社長「消毒除菌としても認められるという通達が来ましたので、取りかかっています」

消毒液の代わりに、酒造会社が作る酒などを使うことは、先頃、厚生労働省が、臨時的な措置として認めています。

また、山形県のメーカー「金龍」も、新たにアルコール度数77%のウオッカの生産を開始。21日から医療機関向けに販売するということです。