来年春入社の新卒採用で、採用数を「減らす」企業が倍増し主要企業の３割ほどにのぼったことが、日本テレビと読売新聞社のアンケートでわかりました。

全国の主要企業１００社への共同アンケートで、来年春入社の新卒の採用を今年の入社より「減らす」としたのは２９社で、前の年の調査から倍増しています。

多くの企業は、来年の採用計画を去年のうちに立てていますが、新型コロナウイルスの感染拡大前から、流通や銀行などで新卒の採用を抑える動きが出ていました。一方で中途採用については３１社が拡大していくとしています。

ただ、感染拡大後に経営が厳しくなった企業では、今後、採用計画を見直す可能性もあります。

採用の方法については、新型コロナウイルス対策のために去年と変え、ウェブ説明会を初めて実施したり、増やしていくと８０社が回答しました。また、オンラインの面接を増やすとした企業は６３社にのぼり、選考の時期を後ろ倒しするのは４社にとどまりました。

学生が就活にあたって「働き方改革」を意識する中、子育て支援などの充実に取り組んでいる企業は９２社、長時間労働や残業の削減に取り組んでいる企業は８０社にのぼっています。