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症状なき労働者の退避作戦 シンガポール

2020年4月17日 22:25

シンガポールの外国人労働者の寮で、新型コロナウイルスの集団感染が相次いで発生していることを受け、症状が出ていない労働者をさまざまな施設に退避させる作戦が始まっています。

所狭しと並ぶ2段ベッド。これはシンガポールに出稼ぎに来た外国人労働者が共同生活する寮の映像です。シンガポールではこうした衛生環境が悪い寮でたびたび集団感染が発生し、感染拡大の大きな原因となっています。

ロイター通信によりますと、シンガポール政府は対策として、症状がない労働者を軍の関係など、さまざまな施設に移す作戦を開始。移動先の一つになったのは「水上ホテル」にも見える施設です。

実はこちら、普段は海洋開発で働く人たちが使う船で、数百人が宿泊できるということです。

シンガポールの一日あたりの新規感染者数は3月後半は2桁でしたが、4月に入って数百人に急増。16日には過去最多となる728人の感染が確認されています。