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コロナ感染の日本人医師“一時は死を覚悟”

2020年4月14日 13:03

アメリカ・ニューヨークの病院に勤務する日本人医師が新型コロナウイルスに感染し、一時は死を覚悟した体験について語りました。

NY市内の病院勤務、感染した日本人医師「自分は人よりもうつらないように注意していたつもりなんですけど、陽性と言われたのは非常にショックでした」

こう語るのは49歳の日本人医師で、先月22日に感染したことが判明しました。その後、自宅で重症化したら処置が間に合わない恐れがあると説明され入院することに。

NY市内の病院勤務、感染した日本人医師「入院するともう(家族と)面会できなくなるのがわかっていた、感染症だから。入院して人工呼吸器につながれて、最悪の結果をたどる人が非常に多い。これは非常に身の危険がせまっているなと」

最初は倦怠感(けんたいかん)だけだった自覚症状が、急速に悪化していったといいます。

NY市内の病院勤務、感染した日本人医師「頭の先から足に向かって、ものすごい熱が走るというか、なんとも表現できない。そういう感覚に襲われた後、熱が1度ぐらい跳ね上がる」

それでも人工呼吸器をつけるまでには至らなかったため、この医師も「軽症」に分類されたといいます。

NY市内の病院勤務、感染した日本人医師「(NYで)行政が発表する8割が軽症。8割の中に僕のような人間も入っている。8割軽症という言葉はあまりよくない。非常に軽い風邪のように思わせてしまう」

その後、医師の家族にも感染が確認されていて、医師は「無症状でも感染が広がるため、とにかく人と直接会わないようにしてほしい」と呼びかけています。