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感染拡大防止へ「接触減らす」取り組み続々

2020年4月13日 19:55
感染拡大防止へ「接触減らす」取り組み続々

今、人との「接触」を減らすためさまざまなサービスが登場しています。コンビニのレジには透明なシートが。さらにはランチをオンラインにする企業も。その狙いとは。

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通常営業を続けている千葉県木更津市のカフェ。客席のテーブルに赤いテープでバツ印。35台のテーブルのうち、およそ半分の16台を使用できないようにしたのです。

カフェ・マコーラ(千葉・木更津市)マネジャー・山崎健司さん「お客様に一定の間隔を保ってもらうようにご協力をお願い」

人と距離を置く「ソーシャルディスタンス」を保つための対策です。店にとっては、客が半減してしまうこの対策。それでも営業を継続する理由は…

山崎さん「本来であればお店を閉じるのが正解だと思うんですけど、従業員の雇用も守れないということもあるので」

今後も、最大限の注意を払って営業を続けたいとしています。

都内のスーパーでも、他人との距離を保つ取り組みが。かなり間を開けたレジ待ちの列。実は、足元に前の人との間隔をとるためテープが貼られています。テープ同士の距離はおよそ2メートル。

ベルク 足立新田店、副店長・富沢準二郎さん「どうしてもレジ待ちでお客さんが密集してしまうため、一番危険だなと思って対応させていただきました」

客の密集をふせぐスーパーの取り組み。テープを貼り、視覚で訴えれば効果が出ると期待したところ、ほとんどの人が協力してくれたといいます。

利用者「子供たちと一緒に来ることもあるけど線を見て『出てるよ』とか言われる」

さらに、こんな取り組みも――

富沢さん「レジの従業員は手袋を装着していて、マスクもしています。フィルムも設置して、飛まつ感染を予防しています」

透明シートで、飛まつ感染の予防です。こうした取り組みは、すでにコンビニエンスストアの「ローソン」でも始まっています。

こちらは、WEBマーケティング会社で働く乗冨健矢さんの自宅。先週から、全社員が在宅勤務になりました。ランチも出前にし、黙々と仕事をすると思いきや、パソコン画面に男性が現れました。さらに、女性が2人。会社の同僚の皆さんです。

バリュークリエーション ゼネラルマネジャー・乗冨さん「オンラインランチというのをやっていまして」

あえて、社員同士が会話しながらランチを食べるのです。さらに、社員の息子さんたちも登場し、ランチはよりにぎやかに。飼い犬も登場します。

乗冨さん「ワンちゃんの話とかも、普段見ることできないので、こういうコミュニケーションはオンラインならではの取り組みと思います」

コミュニケーションを大事にしているというこの会社。実は、このオンラインランチで――

社員「会社から領収書提出で1人1000円の補助が出るので」

1人1回1000円の補助金が出るのです(※月3回まで)。もともと福利厚生で、社員同士の飲み会に月5000円など、補助金が出ていたため、これを在宅勤務に適用したということです。

1人暮らしの社員「孤独感感じるのがとても多いですけど、外とつながってる安心感が得られる」

「すげーいいこと言うじゃん」

1人暮らしの社員「ありがとうございます!」

さらに、在宅勤務グッズにも補助金(月5000円まで)が出たため、座椅子を購入したということです。従来の企業の姿が少しずつ変化しています。