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“巣ごもり”で売れるモノ…意外な余波も!

2020年4月8日 18:48
“巣ごもり”で売れるモノ…意外な余波も!

外出自粛で家で過ごす時間が増える中、売り上げを伸ばしているものがあります。また、需要が高まるテイクアウトですが、意外な影響も広がっていたんです。

閑散とした東京駅周辺。都心は、「緊急事態宣言」から一夜明け、いつもより静かな朝を迎えました。複合商業施設や大手百貨店が休業をする中、営業を続ける決断をした家電量販店も。

お客さん「どこも休みと言われてたんでネットであらかじめ調べて。開いているところがあってよかったなと」

ホットプレートを見ていたこちらの男性客。飲食店で働いていますが、7日の「緊急事態宣言」で、店が1か月間、休業することに。

休業する飲食店の従業員「1か月仕事しないってことで。少しでも自炊しないといけない。節約しないといけないんで」

自炊して、節約するため、ホットプレートを買いに訪れていました。7都府県で来月の6日まで、続く外出の自粛。“巣ごもり需要”はますます拡大していて、売れ筋となっていた家電が…。

ノジマ川崎中原店、家電リーダー、平生愛果さん「テレワーク用にコーナーを作っていて、テレビ電話会議する方が多くいて」

テレビ電話の会議などもできるノートパソコンの売り上げが伸びていて、去年に比べて1.5倍アップ。

ノジマ川崎中原店、家電リーダー、平生愛果さん「ハードディスクといって、テレビに直接つなぐことで、録画ができる品物になっています」

“おうち時間”が増え、観たい番組をそれぞれでハードディスクに録画したいという家族が購入していくといいます。

ノジマ川崎中原店、家電リーダー、平生愛果さん「きのうおとといで(HDDの売り上げが)1.3倍1.4倍、日に日に伸びている状況」

また、東京都は、休業を要請する業種や施設について、10日に発表する方針です。

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都内のイタリアンレストランでは、新型コロナウイルスの影響でランチの店内営業をやめて、売り上げが落ちることを懸念し、テイクアウトを始めました。

お客さん「飲食店(への来店が)今なかなか無理。でもテイクアウトのサービスは気軽に来られる」

さらに、“畑違いの新メニュー”にも乗り出しました。3密を避けるため、店先で販売していた商品をみてみると…お好み焼きです。なぜ、イタリアンのお店がお好み焼きのテイクアウトを始めたのでしょうか。

トラットリアピアット店主、福田孝司さん「持って帰ってすぐにおいしく食べられるのは、パスタよりお好み焼きだと思います」

大阪出身のシェフが時間がたっても美味しく食べられるお好み焼きの持ち帰りを考案。売れ行きも好調だといいます。

トラットリアピアット店主、福田孝司さん「飲食業の方みなさん、(店を)閉められているので、なんらかの方法を皆で考えていきたい」

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「緊急事態宣言」で、さらに需要が高まるテイクアウト。そのサービスに欠かせないものが、今、異例の売れ行きになっていました。かっぱ橋道具街にあるお店では、テイクアウト専用の容器が、1日に3万個ほど売れ、店頭の商品は品薄状態になっていました。

シモジマかっぱ橋店、西村勝太店長「目に見えて(お客さんが)増えていると感じています。(売り上げは前年比の)1.5倍、2倍で伸びている商品もあります」

容器を買っていたのは、洋食店を営む男性。買い物かごからあふれんばかりの容器。感染拡大と共に、客足が減少し、頭を悩ませていました。

洋食店を営む男性「食べたいんだけど、外に出るのが怖いと住宅街なので、できるだけできたてを持って帰ってもらいたい」

巣ごもり商品は、売れ続けています。