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欧州外出禁止令で「CO2排出大幅減」試算

2020年4月7日 1:29

新型コロナウイルスの感染拡大で、ヨーロッパの主要国が行う外出禁止令により、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量が大幅に減るとの試算が発表されました。

これは、フランス・パリに拠点を置く経営コンサルタント会社「SIAパートナーズ」が発表したものです。現在、フランス、イタリア、スペインなどが実施している外出禁止が45日間続いた場合、EU(=ヨーロッパ連合)全体の二酸化炭素の排出量は1日あたりで58%減るということです。これは全体で、1年間の排出量の5%に相当するとしています。

自動車や航空産業、工場の操業停止などによる影響が大きいということで、試算した会社は「ヨーロッパで前代未聞の現象が起きている」としています。

一方、フランスでは、集中治療を受けている重症者について、毎日新たに報告される件数が4月1日以降、減少傾向が続いています。外出禁止が7日で4週目に入り、効果が出ているとの見方も出ています。