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集団感染の米・空母 艦長を解任 漏えいで

2020年4月3日 16:03

アメリカ海軍は2日、新型コロナウイルスの集団感染が発生している空母「セオドア・ルーズベルト」の艦長を解任したと発表しました。軍の上層部に宛てた救援要請の書簡を外部に流出させたことが理由だとしています。

解任されたのは、「セオドア・ルーズベルト」のクロージャー艦長です。複数のアメリカメディアによると、クロージャー艦長は先月30日、艦内でウイルス感染が広がっていることを受け、軍の上層部に救援を求める書簡をメールで送信しました。この際、同時に外部の20人から30人にも書簡を送っていたということです。

海軍側は、救援要請を求める書簡自体については「完全に正しい」としながらも、「指揮系統に従わず、信頼を失った」と述べ、外部への漏えいが解任の理由だとしています。

現在、グアムに停泊する「セオドア・ルーズベルト」では、乗組員4800人のうち2700人の下船が進められ、これまでに114人の感染が確認されています。