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看護師“深刻な人手不足”医療崩壊へ危機感

2020年4月3日 23:46

新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中、日本看護協会は医療現場の人手不足などの問題を訴え、医療崩壊を起こさないよう国民に協力を呼びかけました。

3日、日本看護師協会が会見を開き、医療崩壊へ向かっている状態だと危機感をあらわしました。新型コロナウイルスの重症患者に対して、通常の集中治療よりも人数を増やして治療にあたらざるを得ず、看護師は深刻な人手不足に陥り、疲弊しているということです。

これを受けて日本看護協会は、かつて看護師をしていた人に対して、現場への復帰を呼びかけています。

また、新型コロナウイルスの患者が入院している医療機関で働いている看護師の子どもが、保育園の受け入れを拒否されるなどの差別や偏見も報告されているといいます。

福井トシ子会長は、「日夜最善を尽くして感染予防や診療に従事し、地域医療を支えている」として、感染拡大防止に努めるよう国民へあらためて要望し、「海外で行われているような国民から看護師らへのエールが励みになる」と話しました。