産業廃棄物がフレンチに?ホヤのビスク
ゲストがイチオシのソーシャルグッド、アイデアグッドなモノやコトをご紹介いただく「recommend」。釣りアンバサダーで漁業ライターの中川めぐみさんの一押しは「ホヤのビスク」。
――「ホヤのビスク」はどのような点がおすすめなのでしょうか。
ホヤはこれから三陸を中心にまさに旬を迎える食べ物なのですが、実はホヤはもともと8割ぐらいが韓国に輸出されていました。しかし東日本大震災以降、韓国に輸出ができなくなってしまい、なかなか国内での販売だけでは難しいという状況なんですね。そんな中、もともとホヤが苦手な「ダルブル」という恵比寿のビストロのシェフが、自らおいしくホヤを食べられるレシピを開発したらみんなが食べてくれるのではないかということで、ホヤについて研究をして、今では30~40ほどのレシピを持ってらっしゃるんです。
――そんなにたくさんあるんですね。
その中でも私が特においしいなと思っているのがこちらのホヤのビスクです。もともとホヤの殻は捨てるのに産業廃棄物としてお金がかかってしまうものなのですが、その殻をバターや調味料でしっかり炒めてそこにクリームなどを足すと、まるで甲殻類のように濃厚なコクのあるすごくおいしいビスクになるんです。
――ホヤは何度か食べたことがありますが、殻の味は食べた経験がないので想像がつきません。
私も何度もいただいていますが甲殻類のようで、アレルギーで甲殻類は食べることができない方もホヤのビスクなら食べられます。そういう意味でも、産地にも良いことですし、食べる方もおいしい、アレルギーの方でも食べられるというところで、本当にソーシャルグッドかつアイデアグッドな商品だなというふうに思っています。
――シェフの工夫も感じられますし、いつか食べてみたいです。
【the SOCIAL recommendより】