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都市では1000万人超 関係人口とは?

2020年4月2日 16:32
都市では1000万人超 関係人口とは?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回のテーマは「都市圏の『関係人口』1000万人超も認知度は低い」。永岡里菜さんに聞いた。

関係人口とは、移住した定住人口でもなく観光に来た交流人口でもない、“地域や地域の人々と多様に関わる人々”のことを指します。国土交通省の調査によると、三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)の18歳以上の居住者(約4,678万人)のうち、約1080万人(約2割強)が関係人口として、日常生活圏、通勤圏等以外の特定の地域を訪問しているという結果になりました。

しかし、今回の調査で関係人口の「定義や考え方などをおおむね知っている」と回答した人は2.8%。「言葉は聞いたことがあるが、詳しくはわからない」と回答した人は6.7%と少なく、一定程度の関係人口が存在しているものの「関係人口」という言葉の認知度は低い実態が明らかになりました。

「関係人口」について、ネット上では『テレワーク増加で「関係人口」の創出進むか』『過疎地域では関係人口を増やすのが重要』『東京生まれだからどこか地方にふるさと欲しい』などの声が聞かれました。

――永岡さんにお話を伺います。まずはフリップをお願いいたしします。

「関係人口=自分にとっての特別な地域」。私達も、地域に興味がある若者が非常に増えているなというのを実感しています。私自身、関係人口という言葉が大好きでよく使うのですが、一般の方からすると難しそうだったり、なんだか少し堅そうに聞こえてしまいがちですし、自分が関係人口だとはなかなか言いにくいと思います。そこで、自分にとって何か特別な地域かというところを作っていくことで、自然と関係人口になっていたというような流れになるとすごくスムーズでいいのではないかと思っています。

――「おてつたび」に参加した方は、地域とどのような関わり方をしたいというふうに考えているのでしょうか。

例えば田舎を持っていない子たちもやはり多くて、そういった居場所を作りたいという子たちもすごく多くなっています。私たちも、誰かにとって特別な地域を作るということをミッションに掲げていますので、「おてつたび」を通してそのような地域を増やすことができると嬉しいなと思っています。

――「おてつたび」は関係人口を生み出しているということにもなりますね。

そうですね。おてつたびが終わった後の再利用率も6割と非常に高くなっておりますので、そういった方たちをもっともっと増やして、自分の出身地と居住地以外に好きでたまらない地域をたくさんみんなが持って欲しいなと思っています。

【the SOCIAL opinionsより】