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“病気の原因の原因”研究するプロジェクト

2020年3月31日 15:46
“病気の原因の原因”研究するプロジェクト

ゲストがイチオシのソーシャルグッド、アイデアグッドなモノやコトをご紹介いただく「recommend」。足を専門に事業を展開する医師・岡部大地さんの一押しは「JAGESプロジェクト」。

――「JAGESプロジェクト」とは一体どのようなものでしょうか。

JAGESは「ジェイジズ」と読むのですが、3年に1度、全国の市町村に協力していただき行っている、大規模な調査のことです。今年は高齢者においては25万人に協力していただきました。

――すごく大規模なプロジェクトですね。

本当に多くの大学と連携してやっているのですが、“病気の原因の、原因”を明らかにするというプロジェクトです。例えば、「健康でいよう」となったとき、肥満が悪い、喫煙する人が悪い、というような話になりがちです。しかし、実は肥満や喫煙に至ってしまう原因があります。もともと子どもの頃に虐待を受けていた、貧しい家庭で大学を卒業できず日雇い労働していて、ストレスの溜まる生活の中でタバコ吸ってしまうなど、そういった要因をしっかり明らかにして、その人の環境から健康を変えていこうとことをやっております。

――バックグラウンドなどを研究することで、予防にも繋がるのですね。

そうですね。そして面白いのが、転びやすい町、認知症になりやすい町というものが分かってきていることです。例えば、運動サークルが多い町に住んでいると、そうでない町に比べて2倍ほど転びにくいということが分かってきています。住む町だけで変わってしまいます。

――ではそのために今できることを探すということにも繋がりそうですね。

今は新型コロナウイルスの問題でなかなか難しいですが、皆さんで集まるというのは健康に非常に良いので、これからオンラインをうまく活用するだとか、何か別の形を作ってうまく人の繋がりを保てるようにしていかなければいけないのではないかと思います。

――今この状況の中で何かできることはありますか。

運動不足になりがちだという話を患者さんからもよく聞くのですが、外出制限というものがあるため人と会わない形で個人的にウォーキングをするなどであれば、運動になるのではないかと思います。


■岡部大地さんプロフィル
ジャパンヘルスケア代表。日本では数少ない足の総合診療医として2017年に筋骨格系疾患の予防に取り組む会社を設立。AIと3Dプリンタでつくるオーダーメイドインソールや、歩き方を可視化するシステムの開発などを行いながら、正しい歩き方を伝える講演なども開催。人生100年時代を迎え、足から人々の健康を支え予防医療で自然と健康になる社会を作ることを目指す。


【the SOCIAL recommendより】