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身近な不安に寄り添う 小児科オンライン

2020年3月26日 17:43
身近な不安に寄り添う 小児科オンライン

ゲストがイチオシのソーシャルグッド、アイデアグッドなモノやコトをご紹介いただく「recommend」。小児科医・古東麻悠さんの一押しは「小児科オンライン」。


――どういうサービスなのでしょうか。

平日の18時から22時にオンラインで小児科医に直接相談できるという相談サービスになっています。夜、急に具合が悪くなってしまうととても困ると思うのですが、そういう時間帯に相談できるという点や、近くに小児科医がないという地域がまだまだある中で、「まず相談をしたいな」という部分で活躍できるのではと思っています。LINEで救急の範囲・受診を相談するというのももちろん活用方法の1つなのですが、私自身がすごくいいなと思う部分としては、日常の中で困っていることや不安なこと、育児の相談というものも含めてしていただくことができることです。普段診療をしていても、時間をとって話を聞きたい一方、それができない部分もありますので、そういったニーズに対応できるすてきなサービスだと思っています。


――利用者の患者さんの「ここまでお医者さんに聞いていいのかな」と悩んでしまう部分に手が届く、まさにそういったところですね。こちらの料金はどうなるのでしょうか。

個人だと有料なのですが、平等に皆さんに使っていただけるよう、地方自治体や企業の方に参入する形で広めていければと思っています。その利用者さんに関しては無料で使えるという部分があるので、周りの自治体や企業の方に一度問い合わせていただければ、何か発見があるかと思います。


――古東さんもお医者さんとして参加されているのですよね。

時々オンラインの窓口に立っています。実際のリアルな相談事を聞き、かかりつけ医の登録をしていただくと、我々が聞いた内容を情報としてかかりつけ医に提供してオンラインだけで終わらず、対面でのサポートにつなげられることが、さらに魅力かなと思っています。

もう一つ姉妹サービスで産婦人科オンラインというものもあります。助産師さんや産婦人科の先生に、産前から産後、また育児にかけて切れ目なく相談ができ、ケアが行き届くというサービスになっています。


■古東麻悠さんプロフィル
日本で小児科医をして働く傍ら、新興国に赴き医療や公衆衛生の課題を解決する取り組みを行っている。幼少期をアメリカ・ニューヨークで過ごし、帰国後アイデンティティーやマイノリティーについて考えるなか、世界の人とつながりながら子どもを軸にして働きたいと感じ、医師を目指すようになる。NPO法人で、病気の子どもたちに向けたデジタル・アートを使ったリハビリ開発のメディカルアドバイザーも行っている。また、高校生を新興国の社会起業家に送り出すプログラムなどにも携わり、世界中の子どもたちの生き方や可能性を広げることを目指している。

【the SOCIAL recommendより】