新型コロナウイルス拡大で変わる働き方
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「新型コロナウイルス拡大で変わる働き方」。世界中で滞在しながら働けるサービス「HafH」を展開する大瀬良亮氏に聞いた。
新型コロナウイルスの拡大をうけて、企業ではリモートワークや時差出勤などが推奨され、働き方に変化がでてきています。
ネット上では…
「集中できて生産性があがった」
「なし崩し的に始めて環境が整わない企業も」
「子どもがいると仕事が思うように進まない」
という意見がありました。
――大瀬良さんにご意見を伺いたいと思います。フリップをお願いします
「自分で決める」です。
自分で決められる、自分で選べる、そういった働き方をこれから自分で考えていくというところが、これからのポイントなのかなというふうに思います。
――ということは、子どもがいても、いろいろな環境が整っていなくても、まずは自分でできることを決めていくということですか。
そうですね。突然リモートワークをしろと言われても、会社側もセキュリティー管理だったりとか、勤怠管理が非常に難しいと思うんですよね。
そんな中で今できることは何なんだろう。今、自分ができる中で一番働きやすい場所はどこで、どういうふうに働ければいいんだろうということを自分で選ぶ。そういった準備をする期間というふうにとらえて、このリモートワークにチャレンジしてもらえればいいのかなというふうに思っています。
――会社側もセキュリティーとかを、これから考えていくという一方で、個人に向けてのメッセージが強いのかなというふうに思いますけれども。個人はどういったふうな働き方になると、これから考えられていきますか。
リモートワークだけではなく、副業とか兼業、そのほかにもいろんな働き方をですね、今までは一つの会社で朝から晩まで働くことが当たり前だった時代だったんですけれども、やっぱり、子どもと一緒に暮らしながら働きたいとか、あるいはビーチで過ごしながら働いてみたいとか、自分のこういうふうに働いてみたい、1日で一番時間をとる時間のうちの一つなので、そこを自分でデザインをする。そういう時代になるきっかけに今回なっていけばいいかなというふうに思っています。
――大瀬良さんは、世界をいろいろ駆け回って今の仕事を築かれていますけれども、逆に伺いたいんです。世界の例えばビーチみたいなところで仕事をすると、どんな良いことが起こるんでしょうか。
そうですね。今まで会社の仕事が一段落ついて、ちょっと休憩に行くときに、ビーチで働いてると、すぐそこに足を突っ込んで泳いだりできるんですよ。少し水に浸かれるだけでもやっぱり、自分の今までの働くことに対するストレスが減って、仕事に対して非常に前向きに捉えるようになるんですよね。
明日はどこで働こうかなというふうに、仕事に前向きになる感覚っていうのは、会社でずっと働いてると、なかなか得られないのかなというふうに思っています。
――確かに同じスケジュールでも休憩。その休憩の使い方が、ビーチに足をつけて休憩に変わるんですね。
そうですね。近所の方と話したりすると新しいアイデアをもらえたりとか、そういった考え方があるんだなっていうふうに学びにもつながったりすると、ただただ働くプラスアルファのメリットもリモートワークのなかにはあるのかなというふうに思っております。
――そして一方で、このネット上の声に関して少しお伺いたいんですけれども、「子どもがいると仕事が思うように進まない」など在宅勤務での課題も少し散見されていますが、このあたりはどうですか。
やはり家では上手に仕事ができるっていう環境に至らないのかなというふうに思っています。家以外の部分も含めて、あるいは在宅のときのお子様の預け方とかも含めて、今後、リモートワークまわりのサービスも今後、増えていくんだろうなというふうに想定しています。
■大瀬良亮氏プロフィル
KabuK Style共同代表。世界中の拠点を「働く場所」として定額で選べるサービス「HafH」を運営。月額1万6000円から複数の定額プランがありプランに応じ、18の国と地域の151都市・200以上の滞在施設に滞在しながら働くことができる。大瀬良氏は前職で海外を転々とする経験を得たことから、ネット環境があればどこでも仕事ができると実感。世界を旅しながら働くことで、オフィスで働く以上の出会いや学び、新しいアイデアを得られることに気づいた。住まい・オフィス・そして世界をシェアするという新しい「ライフスタイルの選択肢」を提案している。
【the SOCIAL opinionsより】