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体験学習「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

2020年3月12日 14:39
体験学習「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

ゲストいち押しのソーシャルグッドなヒトやモノを紹介していただく「recommend」。産業医で眼科医の三宅琢氏、一押しは「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。

――これはどういうものでしょうか。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は全盲、全く目が見えない状態を体験する体験学習型の施設です。真っ暗な中で全盲の方に導かれて、つえをつきながら歩いていろいろな体験をしていくというものです。

まず「見えない」ということがどういうことなのかというのを再確認でき、さらに見えなくなったことで見えてくるものがあります。例えば音だとか、床の質感の違いだとか、そういうものを通して、感性があがった自分で参加者同士が対話を通して学んでいく。

――ここでも対話なのですね。

はい。僕自身が最近“対話研修”をよくやっているのですが、対話がなぜ人を学ぶ上で大事なのかということを気づかせてもらった最初のイベントがこの「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」になりますね。

その他にも「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はイベントをやっています。例えば「ダイアログ・イン・サイレンス」は聴覚障害の方がアテンドをしてくれますが、全く聞こえないという状態を体験する学習になります。

もう一つ。「ダイアログ・ウィズ・タイム」ですね。これはアテンドの方が高齢者です。年を取ることでどういうことができなくなるのか、でもできなくなることで得られるものとは何なのか。老いるとは何かということを、対話を通して学ぶものになっています。

――普段だとなかなかそうやって話す機会はないですよね。

そうですね。現在大人向けの施設が外苑前にあるのですが、この夏7月に浜松町にも子供の方も参加できて家族で楽しめるような施設ができますので、ぜひ興味ある方は行っていただければと思います。

■三宅琢氏プロフィル
産業医で眼科医。眼科医としてキャリアをスタート。その後、病気だけでなく人と社会を治すことを理念に産業医として起業。企業へのハラスメントや対話研修をはじめ、さまざまなコンサルティングを行っている。眼科医としても目の不自由な人が、自分らしく生きるため笑顔を増やして自ら治る新しい医療のあり方を検討。さらに「社会医」と称して日本の伝統や健康の意味を、対話を通して学ぶ番組を配信するなど気づきと学びを処方する医師として活躍。

【the SOCIAL recommendより】