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大学生が作る環境に優しいストロー

2020年3月10日 12:40
大学生が作る環境に優しいストロー

琵琶湖のヨシを刈り取り、ストローサイズに切り分けます。用途を考え学生たちが導き出した理想のサイズは21cm。のこぎりを使って切り分けますが…

学生「あー割れた。これはダメです」

口に触れる部分なので、少しでも割れてしまうと失敗です。

学生「どうしても割れやすいので、1本1本ていねいに」

ひび割れることなく切り分けたら、ヤスリがけをします。面取りをすることで、口触りが変わります。ストローブラシを使って、中に入っているゴミを除去。水洗いし、最後に煮沸消毒。これで、ヨシストローが完成します。ヨシは乾燥すると硬くなるため、ストローとしての強度は十分。粘り気が強い飲み物にも対応できます。

立命館大学の学生が始めたプロジェクト。琵琶湖のヨシは冬になると刈り取られ、葦簀(よしず)や葦戸(よしど)など、家の材料に利用されてきましたが、生活様式の変化で次第に使われなくなりました。そこで新たな活用方法として、ストローを作ることに。

学生たちはヨシストローに、消費者がいくらまで払えるかを調査。1本あたり約48円を支払っても良いという結果になりました。同じく調査した紙ストローに比べ約5倍の価格。強度と口当たりのよさが評価されました。学生たちは研究結果を企業などに提供し商品化して普及することを目指しています。

寺脇拓教授「コストがかかるので、それを社会が受け入れるかどうかを適切に見極めていくことが重要になります。プラスチックゴミの問題にも、関係すると考えれば、広く受け入れられるストローだと思います」

【the SOCIAL trendより】