新型コロナウイルスの感染拡大を受けた特別措置法改正案が１０日に閣議決定されるのを前に、９日夜、専門家が会議を行い「現時点では爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえている」という見解を発表した。

感染症の研究者らが参加している政府の専門家会議は、先月２４日に「この１～２週間が、感染が急速な拡大に進むか、収束に向かうかの瀬戸際だ」という見解を示していた。２週間が経った９日、現在の国内の感染状況について議論し、「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえている」という見解を発表した。

ただ、感染者の数は当面増加の傾向が続くという見通しを示し、「警戒をゆるめることはできない」と述べた。

そして、中国に比べて死亡者の数が大きく増えていないことから、日本の医療の質の高さを示唆しているとして、今後も、死亡者が増えることを抑えるための医療体制を強化する必要があるとしている。