×

習主席へ感謝する教育を…SNSで批判殺到

2020年3月7日 23:44

新型コロナウイルスの感染が集中する中国の武漢市のトップが、習近平国家主席らへの感謝の気持ちを感じるための教育を市民に広めるよう指示し、批判の声が相次いだ。

中国メディアによると、武漢市のトップ・王書記が6日夜の会議で、新型ウイルスへの対応をめぐり「習主席や共産党への恩を感じる教育」を市民に広めるよう指示した。

しかし、SNS上では批判が殺到。現在、この発言に関する記事のほとんどが閲覧できない状態となっていて、当局が削除したものとみられる。

中国では、新型ウイルスへの初動対応をめぐり、政府や当局への批判が依然としてくすぶっていて、当局も神経を尖(とが)らせている。

中国本土では、7日までに新たに28人が亡くなり、死者の総数は3070人となった。

こうした中、国営新華社通信によると、中国の1月と2月の輸出は前の年の同じ時期に比べて17.2%減と大幅に落ち込んだ。

新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動が停滞したことなどが影響したとみられる。