新型コロナウイルスの国内での感染が拡大している。２９日、新たに宮城県、新潟県、高知県で初めての感染が確認された。国内での感染者はクルーズ船の乗船者を含め９４３人となった。

宮城県で確認されたのは仙台市内に住む７０代の男性で、東北では初の感染。男性はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、船内検査で「陰性」だったことから今月２０日に下船、公共交通機関で仙台市内に戻った。

２８日になって発熱や喉の痛みを訴えたため再検査を行ったところ、陽性が確認された。男性は“重篤な状況ではない”という。

一方、新潟市は６０代の男性。東京在住だが親の介護のため帰省していた。今月２５日ごろから発熱や咳などの症状がでてきたということで検査したところ、２９日、陽性と判明した。

さらに、高知市で確認されたのは３０代の女性看護師。女性は今月１５日から１６日にかけて大阪市に出かけコンサートを鑑賞していたという。女性が勤務するクリニックは２９日から臨時休業している。